若者の痛い所を突く「確かに」

若者のあるあるや自分の体験談をある意味で真正面から、とてつもなく爆発的に盛って書いていくブログ。途中から作者自身も何を書いているのかわからなくなる。頭を空っぽにすると辛うじて内容が理解できます。

夜のタクシー運転手はナイトエンジェルジェントルマンな話。

ミライザカで久しぶりに10人くらいで爆飲みし、店員にこれ以上うるさくされると周りの迷惑になると言われた。なので大人しく一個しかないトイレの便座で一時間程「……ぅぅぅぅぁぁあああ、、、、ああああ」とうなり続けていた男がこの世のどこかに存在していた。

 

 

当然のようにである。

 

 

回復してトイレから戻ってきた後、18本はあったタバコがなぜか5本まで減っていた。タバコの値段はおよそ500円。そんな超高価な嗜好品がなんと半分以上なくなっていたのだ。

 

 

これは案件である。

 

 

見事な案件が発生していた。

 

 

しかも僕が吸っているメビウスのオプションパープルがその卓の上には三つも存在している。なんでだ。

 

 

まずどれが僕のなんだ。

 

 

問題はそこからだった。

 

 

5本しかないタバコも本当に僕のなのか怪しかったが、とはいえ最終的に僕が持って帰ったのはそのタバコだった。

 

 

 

とはいえそんな公園にいる鳩の数を数えることよりどうでもいい話は置いておき、

 

そんなこんなで飲みを終え後輩の家で終電までポケモンで遊んだ後、僕は未練を残しながらも翌日の病院実習のために終電で帰宅するかと思いきや、そんなことなど気にも留めず上がりきったテンションとノリを維持どころか加速させ、今度はポケモンからスマブラに移行し、4人で明け方までゲーム大会に興じていたのだった。

 

 

 

というのももちろん嘘で、ちゃんと終電に合わせて後輩の家を出て帰宅しましたよ。

 

 

 実習はガチだからね。

 

 

流石に酒で欠席はヤバいからね。

 

 

そりゃ帰りますよ。

 

 

それはリアル。

 

 

分かる人は分かると思うけど。

 

 

相当な理由がないと実習は休んじゃヤバいよ。

 

 

確かに飲みの帰りで一回改札通った後、誘われて戻ったよ。やっぱ楽しくなっちゃうから帰りたくないよね。

 

 

でもやっぱり最後には情けないことに理性が勝ってしまった。

 

 

僕としたことが情けない事に。真面目に帰ってしまったのだ。

 

 

つまらん、つまらない男だ。どうしたんだその時の僕は。そこはスマブラの後にコールオブデューティーをやり、第五人格をやった後にポケモンに戻ってボーマンダでジムリーダーをぶちのめすまでいかなくてはダメではないか。

 

 

ダメだった。

そこまでの僕はなんの面白味もない、しょーもない奴だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

だがここからは違う。後輩の家を出てから家に帰るまで。

 

 

ここからの僕は自分で言うのもなんだが流石だ。

 

 

流石の男だ。

 

 

なし遂げた側になったのだ。

 

 

後輩の家を出た僕はまっすぐ駅に向かい終電に乗った訳だが、ここで起きた事件の問題は当然終電であるという点でありここでの乗り降りをミスったら家に帰るのが難しくなってしまうのだ。

 

 

 

うん、

 

 

まず一つ、

 

 

終電なのに最寄りの4つ前の駅で降りてしまった。

 

 

 

 

いや、なんか降りちゃったのだ。皆いっぱい降りたから流れで僕も降りてしまった。たいして駅名も見ずに完全に無意識でやってしまった。

 

 

電車を降りて階段を上っている途中で「あっ」となった。

 

ホームの階段ってよく「あっ」てなる機会があるのは僕だけ?

 

 

とりあえず階段の途中で「クッソおおおぉぉォォォォォォォォぉォォォォ!!!ヤアアラかしたたたたたたたああああああ!!」と叫び声をあげて一旦心を落ち着かせる。

 

 

 

そうだ、降りてしまったのはしょうがないのだ。時間は巻き戻らない。先に進むしかない。とにかくその駅の改札をでてどう帰るかどうかを思案した。

 

 

とは言っても選択肢はそれほどない。タクシーか、徒歩か、わざわざ駅まで来てもらって送ってもらうかぐらいしかない。すぐに思いつくのは3つくらいか。

 

 

3つめは迷惑過ぎて却下。徒歩もアリではあったが、何せ時間が時間である。一時を回った状態で徒歩で帰るというのは到着が一体何時になるかわからない。しかも実習を控えた状態。

 

 

そんな状態で徒歩で帰宅したらロクな時間寝れないと思われる。もう後輩の家に泊まったほうが良いまである。

 

 

 

というわけでタクシーに決まった。

 

 

駅のタクシー乗り場に直行し、運転手に「おっちゃん3000円で行けるとこまでいってくださいぃぃぃぃぃぃ!!」と頼み込んだ。

 

 

あ、そうそう。お金もその時は3000円しかなかった。飲み会で使っちゃった。

 

 

だから目的地まで3000円で持つかわからなかったが、とりあえず行くしかないと思いお願いしてみた。

 

 

 

ちなみに運転手のおっちゃんは面白そうに笑っていた。若者のやんちゃが好きなおっちゃんなのかもしれなかった。めっちゃいい人だった。いいおっちゃんだった。

 

 

飴もらった。2個。のど飴。はじめてもらったので普通にうれしかった。

 

 

1駅1000円くらいだと言われた。やらかした駅から最寄まで4駅なので1000円足りない。やっぱり無理だった。なので諦めて途中から歩こうとする。1駅くらいならそんなに時間もかからないと思った。

 

 

飴もらった。3個。のど飴。5個になった。タクシーのおっちゃんにのど飴5個貰った。なんか慰めてもらった。

 

頑張ってるんだね~って言われた。終電途中で降りてしまっただけなのに。

 

 

その事実に僕は飲み会などとは比較にならないその日1のテンションの上昇を感じ、人生最上級の感謝と感激をタクシー運転手のおっちゃんに捧げた。

 

 

そして僕の感謝もむなしく料金表が3000円に近付いてきた。おっちゃんのいうとおり大体最寄の1駅前あたりらしかった。

 

 

そしたらおっちゃんに言われた。

 

「とりあえず3000円だけちょうだいよ、料金止めて家まで送ってあげるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

え。

 

 

………………。

 

 

 

え?

 

 

 

…………。

 

 

 

マジで?

 

 

天使だ。タクシー運転手のおっちゃんは天使なのだ。迷える子を導く天使が事もあろうに僕の目の前に爆誕していた。

これはやばい。こんな酔っ払いと終電でやらかした衝撃でテンション上がってるしょーもない若者になんでそんな慈悲を?

 

 

 

「ううええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ま、マジですか!?いいんですか!!?あざまっす!!」

と僕はリアルではこんな感じで面白くない反応をしながら3000円を渡し、おっちゃんの優しさに触れ感動しながら「あざまっす!」をひたすらに連呼していた。

 

 

なんだあざまっすって。ありがとうございますだろ。アザが増すのか。増してどうするのか。

 

 

とはいえおっちゃんは3000円になった所で料金表の部分を止め、本当に送ってくれた。しかも駅じゃなくて。僕の家に。

 

 

そっちのが近いというのはあったが、だとしても優しすぎる。

 

酔っ払いの若者のノリにも付き合ってくれて、飴5個くれて、料金まけてくれて、家まで送ってくれる。

 

 

 

これが天使でなくてなんというのか。

 

 

まさに夜の天使。

 

ナイトエンジェル。

 

ナイトエンジェルジェントルマンなのだ。

 

 

この事件で僕は悟った、

 

 

タクシー運転手という職業の偉大さを。

 

車という翼にあらゆる人達を乗せ、あるべき場所に送り届ける神聖な職業。

 

まさに北欧神話に出るワルキューレの如く、迷える子羊を導く。そんな存在なのだと。

 

 

僕は理解したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆タクシー運転手の人には優しくしよう。

 

 

追記ナイトエンジェルジェントルマンを思いついたのは僕天才だと思いました。